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粋な江戸っ子浮世絵師 歌川国芳展 - アダチ版画研究所(の、つづき)
さてさて、昨日のつづきです

今回の展覧会は「国芳」展なんですが
ここアダチ版画研究所さんの展覧会は
他の展覧会とは一味違います

何がどう違うかと申しますと
ここで展示されている国芳作品は
アダチ版画研究所さんで復刻された
錦絵なんです

c0162826_20351037.jpg
その復刻の作品がこちらのお仕事場で
彫られてます

本物じゃなくって復刻?と侮るなかれ

摺りから150年以上経過した錦絵は
いくら保存状態が良好でもその状態は
ある程度の損傷や退色があり
また、その保護の為に
とてもデリケートな扱いを求められています

明るい照明なんかも当てられないしね

そしてその復刻の肝心要のクオリティーは
摺られた錦絵を観れば一目瞭然!

本展覧会では江戸の人々が手にした時と同じ感動の
鮮やかな錦絵を明るい照明の下で観る事が出来ます

しかも「坂田怪童丸」や「相馬の古内裏」の
シミや虫食い一つない状態の錦絵が
キャバクラの飲み代程度のお値段で
お持ち帰りまで出来ちゃうんですよ!

お仕事中にお邪魔したにも拘らず
新實の親方はとっても暖かく迎えてくれ
気さくにお話をしてくださいました

そして仕事中の版木を気軽な感じで
「ほれっ」と手渡してくださったのですが
その版木はなんと主版の「彫」の真っ最中の
「通俗水滸伝百八人之一個」の
「浪裡白跳張順」所謂「水門破り」の図

この作品の完成は今回の展覧会には
間に合わないそうなんですが
この日に講演をされた岩切友里子先生監修の
「没後150年 歌川国芳展」の
開催までには間に合うとの事

この展覧会は春の大阪、夏の静岡と周ってきて
12月17日から来年2月12日の会期で
六本木の森アーツセンターギャラリーで開催されます

没後150年展では国内最大級だと思うので
これは全員参加決定の展覧会です

前後期でほとんどの作品が入れ替わるそうなので
2度の来訪が必須ですよ

詳しくは↓こちらのサイトをご覧ください
没後150年 歌川国芳展

そして来月11月19日に
ここアダチ版画研究所さんの
「歌川国芳展」では
イベントの第二弾が予定されており
この「張順水門破り」の彫りの実演が
解説つきで観られるんです(←と聞いてます

※「張順の水門破り」の彫りの実演が観られる
と、言うのは僕の思い込みと勘違いと早とちりです
19日には「猫飼好五十三疋」の部分図を
予定しているとの事

以下、間違いによる記述が含まれますが
どうぞ容赦ください

なお、実演はありませんが「張順の水門破り」の
製作中の版木の公開はありそうな模様です


コノイベントデハボクモオハナシヲ
サセテイタダクコトニナッテルヨウデス
(↑ちっちゃい声でね)

お陰さまで予約席数は満席に
なってしまったようなんですが
立ち見で良ければ現時点ではまだ
予約を受け付けているみたいなんで
興味がある方はアダチ版画研究所さんの方に
問い合わせてみてください

あ、くれぐれも言っときますけど
僕のおしゃべりは立ってまで聞く
値打ちはありませんよ

カチカチでイキナリ搬送退場!
なんて事も十分にありえますから(笑

でもこの水滸伝の本気の彫りなんて
二百年近くぶりでしょうし
「水門破り」の彫りなど
生きてるうちにはもうないでしょうから
お好きな人は是非観てみたいですね

でもってこの「水門破り」も
摺りあがったら販売されます

正式の価格が発表になったかどうか
わからないんですが
僕が伺った価格はビックリするくらい
お買い得な価格でした

この木版画というのは
前の記事でちょっと触れましたが
摺師さんの猛烈な力仕事の上で
制作されています

ですからどうしても版木の消耗が避けられません

当時の錦絵を見ても
版を重ねたものは磨耗の激しい版が外され
色数が減らされたりしてます

その外された版は彫師の腕の見せ所の
美しい細かな細工の部分だったりもするので
せっかくの購入をこのタイミングにお考えの方は
最上のクオリティの最初の摺りのモノの
ご予約をおすすめします^^

なんてったって当時の江戸のおあ兄さん達が熱狂した
「通俗水滸伝百八人之一個 浪裡白跳張順」
「水門破り」の摺りたてが手に入る貴重な
チャンスですからね~

と、ここでゆっくりとは
してられなかったんですわ
岩切友里子先生の講演を聴き逃しては・・・・・・・・

ってな訳で、お仕事場に突然伺って
バタバタとおいとました失礼
親方、お弟子さん共々どうかお許しください
(↑こんなトコで言わずに直接言いなさい!

緊張しちゃって去り際の最後っ屁みたいにしか
お写真をお願いできませんでした

勇気を出して彫りかけの版木の写真の撮影の
お願いができたら良かったのになぁ(←バカ

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という訳で(どういう訳だ?
岩切友里子先生の講演です

さすがの貫禄で楽しいお話を
たくさん聴かせてくれました

その分来月に向けた僕のハードルが
ググーンと上がりましたけどね
(↑比べるレベルが違いすぎ

この講演の後、岩切先生と研究所の方々と
お茶を飲みながらお話をさせていただける
機会をいただきました

はじめてお会いする憧れの岩切友里子先生は
天真爛漫でとってもチャーミングな女性でした^^

関係の皆さん
たくさんの楽しい機会をありがとう

11月19日は精一杯頑張りマッス!

アダチ版画研究所
東京都新宿区下落合 3-13-17
電話 03-3951-2681


刺青|賽天 - www.psyten.com


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by psyten | 2011-10-25 20:30 | 展覧会
粋な江戸っ子浮世絵師 歌川国芳展 - アダチ版画研究所
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はい、目白!


の駅から徒歩10分弱かな
閑静な住宅街の一角ね

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こちらアダチ版画研究所さん

行って来ました~

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今月18日から12月7日まで開催されている
「没後150年 スカイツリーを予言した!?」
なんて、ミーハーな冠がついている
「粋な江戸っ子浮世絵師 歌川国芳展」

こちらアダチ版画研究所さんは
我らが錦絵の生命線である
「彫り」や「摺り」などの技術の灯火が
絶える事のないようにという
活動をされている団体です

活動について詳しく知りたい方は
ウェブサイトでご確認ください

僕が伺った当日はイベント開催日

現役の摺師の方による実演と
岩切友里子先生の講演があり
それを目当てにそそくさと参上~

先ず最初は摺りの実演から

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登場したのは可愛らしい女性の摺師さん

通常1~200枚程で摺る工程を本日は数枚での作業で
1時間で主版から仕上がりまでを見せてくれるのだそう

貴重な体験です^^

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まだ年季の明けない修業中の身との事ですが
ところがどっこい始まってみると
その力強いお仕事っぷりに魅了されます

学芸員の松崎氏による丁寧な解説もあり
今日から「気分は浮世絵博士」です^^

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これが摺りたてホヤホヤの錦絵
復刻された国芳「金魚づくし」の「まとい」

こんなのを手にとって観られる機会も
今回が最初で最後でしょうね

そう言えば最後まで摺り師さんの
その美しいであろうお声は
聞くことが出来ませんでした

職人さんはただただ黙して良い仕事をするから
美しいんでしょうかね

肝心な場面では人見知りのクセに
普段の自分の彫り場ではある事ない事
ペラペラとおしゃべりしながら
仕事をしている僕はいったい・・・・・・・・

早速「無言」って所から
見習っていきたいと思います^^

摺りの実演をたっぷりと堪能した後は
岩切友里子先生の講演なのですが
切り替えの休憩時間に
研究所の中山氏が
彫りのお仕事場へ案内してくれました

・・・・・・・・ん、ちょっと長くなりそうなんで
彫りのお仕事場と岩切先生の講演の模様は
次の回に持ち越しま~す

お楽しみに?

アダチ版画研究所
東京都新宿区下落合 3-13-17
電話 03-3951-2681


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by psyten | 2011-10-24 21:35 | 展覧会
「歌川芳艶~知られざる国芳の門弟」 - 浮世絵大田記念美術館
「知られざる」って事になるんですかね、一般的には

8月の事になるんですが(←おいおい随分前の話だな)
原宿の太田記念美術館で開催された
「歌川芳艶~知られざる国芳の門弟」展に行ってきました

これはもう開催前からメチャメチャ楽しみにしていた展覧会

「鉄火の」とは師の国芳に度々用いられる冠ですが
この芳艶と相棒の芳鶴も同様の性格を持つものの
それが不幸な結果を呼ぶ事にもなったんですね

国芳の明るさを持った「鉄火肌」には憧れるんですが
僕はどうも芳艶や芳鶴のようなタイプに
シンパシーを感じるんですよ

芳艶の号の由来が彼十七の時に描いた
水滸伝豪傑(誰だったかは失念)の
色彩があまりに艶麗だったところから
師の国芳が「艶」の字の画号を与えたといい
本展覧会でも「生の芳艶」は艶麗でしたね~

この話を知った頃から「艶麗」な彫り物を
意識するようになったんですが・・・・・・・・

その道はとても険しい^^



ん?写真?

撮ってたんですが(美術館の外観と看板だけですけどね)
他のいらない写真と一緒に削除しちゃったみたいで
久しぶりのブログは文字だけの艶無になっちゃいました(笑

しかぁ~~~も、
本展は先の8月2日から26日まで
作品入れ替えなしで開催されたんですが
忙しくってなかなか足を運べず
会期終了間近の滑り込みセーフ!で
駆け込んだんですが・・・・・・・・





悲しい事に発行されていたリーフレットが
既に完売で購入できなかったんです(涙

太田記念美術館さま
増刷なんて無理ですよね?

どなたか、
余分にお持ちであるとか
人類の平和と発展の為なら
テメェに譲ってやるよ!
なんてぇご奇特な方がいらっしゃったら
どうかお声掛けくださいませ(ペコリ

涙を流して喜びます

太田記念美術館
東京都渋谷区神宮前1-10-10
電話 03-3403-0880


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by psyten | 2011-10-13 13:50 | 展覧会



おもに本棚たまにはべつな

刺青|賽天
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東京刺青彫房
東京都文京区向丘
tel. 03-5815-8818
■地下鉄千代田線
 根津駅より徒歩10分
■地下鉄南北線
 東大前駅より徒歩5分
■地下鉄三田線
 白山駅より徒歩10分
■上野駅、西日暮里駅
 日暮里駅、御徒町駅
 駒込駅よりタクシー10分

札幌刺青彫房
北海道札幌市中央区
tel. 011-802-9319
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 西11丁目駅徒歩10分 ■JR学園都市線
 桑園駅より徒歩12分

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